日本の先を行くアメリカのカスタム「HOGGスタイル」
日本のハーレーは「クラブスタイル」や「オールドスクールスタイル」などが人気ですが、2010年代後半からは西海岸発祥の「HOGGスタイル」がじわじわと人気を集めています。
HOGGとは黒人たちのローライダー文化から来ており、ブレーキをロックさせたりタイヤを滑らせるだけでなく、ライダーがどんな人間なのか表現することも重要です。カスタム自体はハーレーではあまり見ることのなかった大きめの風防や、原色や中間色の中でも明るい色のペイントが特徴となっています。
アメリカでのHOGGスタイルはストリートレースに勝つことが前提のカスタムなので、走行性能を犠牲にした見た目重視のカスタムは歓迎されない傾向にあります。
また、HOGGスタイルはチューニングが大事です。ハーレーのおひざ元なのもあり、日本ではまず手に入らない最新のカスタムパーツが出回っています。新旧のパーツを組み合わせたり、特注でエアクリーナーを作ってもらったりと、日本のカスタム事情に比べて10年先を行っているのが現状です。
HOGGスタイルは日本ではまだあまり流行っていないため、カスタムしてくれるショップが少ないという問題があります。また、ストリートレースをする場所がなく、チューニングしても本領を発揮できません。しかし、チューニング=パワーアップと考えるのは早計です。バイクに合ったチューニングをすることで、コーナリングや直進安定性を向上させることができます。まずは信頼できるカスタムショップを見つけてみましょう。